ドコモでスマホを分割払いで購入する際は、分割審査と呼ばれる審査の通過が必要です。料金支払いが遅れていたり信用情報に傷がついていたりすると、審査に落ちてしまう可能性があります。
審査落ちの理由もさまざまで、「ドコモの分割審査の基準が知りたい」「審査に落ちた原因がわからない」といった声が散見されます。
そこで本記事では、ドコモの分割審査に落ちる原因と対処法を徹底解説。さらに、分割審査に通ることが難しい人に向けたスマホの入手方法についても紹介していきます。
これを読めば、なぜ審査に通らないのかの原因がわかり、欲しかったスマホを手にいれるヒントが得られますよ。
ドコモの審査の概要
ドコモの審査は、契約審査・分割審査・丁寧審査・名義変更の審査の4つのパターンがあります。また、ドコモによる審査と信用情報機関であるCICによる審査の2種類があり、それぞれ審査基準が異なる点にも注意が必要です。
ドコモの審査は4パターン
ドコモの審査には4つのパターンがあります。
- 契約審査:回線を契約するときの審査
- 名義変更の審査:回線の名義を変更するときの審査
- 分割審査:10万円未満の端末を分割で購入するときの審査
- 丁寧審査:10万円以上の端末を分割で購入するときの審査
SIMカードを受け取ってドコモ回線を使えるようにする回線契約では、契約審査が行われます。また、契約者名義を変更する際には、名義変更の審査が必要です。契約審査・名義変更の審査は、ドコモが主体となって審査を実施します。
一方、ドコモで端末を分割購入する場合は、分割審査の通過が必要です。購入する端末が10万円以上の場合は、分割審査よりも審査基準が厳しいとされる丁寧審査が行われます。分割審査・丁寧審査は、ドコモ主体の審査に加えて、信用情報機関CIC主体の審査も実施されるのが特徴です。
ドコモとCICの審査の基準
ドコモが主体で審査をする場合の審査基準は、審査を受ける条件を満たしているかという点と、料金滞納や短期での解約など信用を損なう行動をしていないかという点です。細かい基準は公表されていませんが、具体的には以下のような審査基準が存在すると考えられます。
<ドコモ主体の審査に落ちる原因となる基準例>
- すでに分割払いを端末2台分契約していないか
- 携帯代の支払い方法が請求書払いになっていないか
- 現在、滞納している携帯代がないか
- 過去に、多額の携帯代を滞納した履歴がないか
- 過去に、携帯キャリアから強制解約された履歴がないか
一方、分割審査・丁寧審査で行われる信用情報機関CIC主体の審査では、携帯関連の料金滞納を含む幅広い情報が審査に使われます。CICの審査基準についても公表はされていませんが、一般的には以下のようなものが審査基準例です。
<CIC主体の審査に落ちる原因となる基準例>
- クレジットカードやローンの支払いを滞納したことがある
- 消費者金融やキャッシングなどで多額の借入がある
- 携帯の分割払いを滞納したことがある
ドコモで端末を分割購入する際の分割審査・丁寧審査では、上記のドコモ・CICそれぞれが主体となる審査の基準を両方クリアする必要があります。
ドコモの分割審査に落ちる原因
ドコモの分割審査に落ちる原因は、主に8つあります。これまでの携帯代の支払い状況や信用情報などをチェックして、当てはまるものがないかどうか確認してみましょう。なかにはすぐに対策ができるものもあるため、該当するものがあれば審査前に解消しておくことをおすすめします。
本人確認書類や支払い情報などの書類に不備がある
ドコモの分割審査に申し込んだ際、提出書類に不備があると審査に通りません。提出書類が正しいかどうか、不足していないかどうかを確認してから審査を申し込みましょう。
すでに2台分の分割払いをしている
ドコモの分割払い契約は、1回線あたり4契約(対象機種が2契約、付属品が2契約)までと決まっています。すでに2機種分の分割払い契約をしている場合は、新たに分割払い契約を結べません。
請求書支払いをしている
すでにドコモでスマホを契約しており、料金を請求書で支払っている場合、分割審査に落ちる原因となる可能性があります。これは、端末の分割払いの方法が、クレジットカードか口座振替のみで請求書支払いに対応していないためです。
料金の未納がある
ドコモの携帯代や別の端末の分割払い料金に未納分があると、分割審査に落ちる原因となります。
審査を申請する前に未納の料金がないか確認し、支払いを済ませておきましょう。
料金の滞納履歴がある
現在は遅延なく料金を支払っていても、過去に料金の滞納履歴がある場合、分割審査に通りにくくなります。特に支払いが大幅に遅れた人や、複数回滞納したことがある人は要注意です。
カードやローンの未払いで信用情報に問題がある
クレジットカードやローンの未払いは、信用情報機関であるCICの審査に落ちる原因の1つです。CICには金融機関も多く加盟しており、ユーザーの取引情報が共有されています。ドコモの料金の支払いに問題がなくても、ドコモ以外の取り引きでトラブルがあると審査に通らないため注意してください。
契約後すぐに解約をしたことがある
契約して半年も経たないうちに解約した経験や、契約と解約を繰り返した経験がある場合、ドコモの分割審査に通らない可能性があります。契約後すぐの解約は、特典・キャッシュバック・転売などが目的だと疑われるためです。
クレジットカードの取引実績がない
クレジットカードの取り引き実績がない場合も、ドコモの分割審査に落ちる可能性があります。クレジットカードやローンの利用経験がない状態はスーパーホワイトと呼ばれ、信用情報機関で支払い能力の調査ができません。
ドコモの分割審査に落ちたときの対処法
ドコモの分割審査が通らない場合の対処法を8つ紹介します。
また、以下の記事ではブラックでも携帯を分割購入できた、具体的な体験談を紹介しています。この記事と併せてチェックしてみてくださいね。
審査に必要な書類を揃える
ドコモの分割審査に必要な書類は、主に以下の2点です。
<ドコモの分割審査に必要な書類>
- 本人確認書類(運転免許証・マイナンバーカード・身体障がい者手帳・精神障がい者保健福祉手帳・療育手帳のうち1つ)
- 支払いに必要なもの(クレジットカード・キャッシュカードなど)
口座振替で支払う場合はキャッシュカードが必要ですが、一部利用できない店舗や金融機関があります。事前に取扱対象の金融機関をチェックしておいてください。
なお、未成年が申し込む場合は、親権者の同意書・本人確認書類・親権者であることがわかる書類(戸籍謄本や住民票など)が必要です。
分割払い中の端末の支払いを終える
現在分割で支払っている2台の機種代の少なくとも1台の支払いを終えてから、次の分割審査を申し込みましょう。分割払い中の端末が1台だけなら、分割審査の基準をクリアできます。
携帯代の支払方法をクレジットカードか口座振替に変更する
携帯代を請求書で支払っている場合は、端末の分割払い方法に合わせてクレジットカードか口座振替に変更しておきましょう。支払方法は、My docomoから変更できます。
支払いに使えるのは、契約者と同一名義のクレジットカード・口座のみです。口座振替ができる銀行は、口座振替取扱金融機関から確認しておいてください。
滞納している料金があれば支払っておく
ドコモの携帯代を滞納している場合は、分割申請の申し込み前に支払いを済ませておきましょう。請求書が手元にない場合でも、以下の方法で携帯代の支払いが可能です。
- Webビリングで支払う
- ATMで支払う
- コンビニエンスストアで支払う(請求書が必要)
- ドコモショップで支払う
WebビリングはNTTファイナンスが運営するサービスで、ドコモの携帯代をクレジットカードやPay-easyで支払えます。請求書不要なので、手元に請求書がない場合に適しています。
Pay-easyは、郵便局や一部金融機関のATMでも利用可能です。収納機関番号・お客様番号・確認番号が必要なので、請求書かWebビリングで確認しておいてください。
請求書が手元にあれば、コンビニエンスストアで手軽に支払えます。請求書がなく、Webビリングの利用も難しい場合は、ドコモショップでの支払も可能です。
詳しいドコモの携帯代の支払方法については、公式サイトで確認してください。
クレジットヒストリーを作る
クレジットヒストリーとは、クレジットカードやローンの利用状況、携帯電話端末の分割払い状況などの信用情報が含まれた利用履歴のことです。
過去にクレジットカードの支払いを滞納して信用情報に傷がついている人や、クレジットカードの利用履歴がないスーパーホワイトの人は、地道に信用情報を築いてよいクレジットヒストリーを作れば、ドコモの分割審査にも通りやすくなります。
なお、ドコモの分割審査でも審査を行う信用情報機関CICに自分の信用情報の開示を依頼することも可能です。自身の信用情報に不安がある人は、一度確認してみてもよいでしょう。
方法 | 受付時間 | 手数料 | 支払方法 |
---|---|---|---|
インターネット | 8:00~21:45 (年中無休) |
500円 | クレジットカード・キャリア決済 |
郵送 | 申し込みから10日ほどで開示報告書が届く | 1,500円 | コンビニ・ ゆうちょ銀行 |
クレジットヒストリーを作るのには時間がかかります。すぐにドコモの分割審査を通したいときには不向きなので、次以降の対処法も検討してみてください。
10万円以上の端末を避ける
ドコモの分割審査に落ちたときの端末代金が10万円以上だった人は、10万円未満の端末に変更してみてください。
10万円以上の端末を分割購入する場合は丁寧審査が必要となり、通常の分割審査よりも厳しく審査されます。丁寧審査に落ちても通常の分割審査には通る可能性もあるため、まずは端末料金を10万円未満に下げてみましょう。
ドコモでは、10万円未満の端末がいくつも販売されています。また、キャンペーンを利用すれば価格を10万円未満に抑えられる端末もあります。ドコモで販売されている価格10万円未満の端末例は、以下の表のとおりです。
端末名 | 負担額 |
---|---|
docomo Certified iPhone 13 | 74,800円(税込) |
Xperia 10 VI SO-52E | 74,140円(税込) |
Google Pixel 8a | 84,480円(税込) |
AQUOS wish4 SH-52E | 22,000円(税込) |
端末を一括購入する
どうしてもドコモの分割審査に通らないときは、端末の一括購入を検討してみてください。一括購入であれば何の審査もなく端末を購入できます。一度にかかるコストは大きいものの、過去の料金滞納やクレジットヒストリーの問題で分割購入ができない場合にも、ほしい端末を入手可能です。
レンタル携帯サービスを利用する
ドコモの分割審査に通らず一括購入も金銭的に難しいという人は、レンタル携帯サービスの利用を検討してみましょう。レンタル携帯サービスなら、信用情報に傷がある人でもスマホをレンタルして使用できます。
また、ブラックでも契約できる格安SIMやスマホについては、以下の記事で詳しく紹介しています。
レンタル携帯MVNOサンシスコンでレンタルしたスマホは、一定期間が経過すると個人名義に切り替わり、返却の必要はありません。初期費用は最安級980円からで、1GBプランならかけ放題つき月額3,278円で利用できます。
サンシスコンのレンタルスマホの特長
- レンタルなのでスマホを購入する必要がない(契約6か月目でスマホプレゼント)
- 審査や与信がない(金融系、携帯未払い系ブラックでも審査通過)
- クレジットカードはもちろんのこと、銀行口座も不要(銀行振込)
- 通話し放題、通信(パケット)し放題(安心の大手キャリア回線)
- 初期費用のみでスマホを利用でき、月額料金はあと払い
詳しいサービスの内容は以下のページで詳しく紹介しています。スマホが購入できず困っている人は、ぜひチェックしてみてください。
ドコモの分割審査が通るか確認する方法
以下の手順でドコモの分割審査を通過できるか確認できます。
- Wi-Fiを切断してmy docomoにアクセス
- ページ下部の「電話機購入時確認サイト」をタップ
- ネットワーク暗証番号を入力
- 「個別信用購入あっせん契約申し込み」から「申し込みを希望する」をチェックして確認
ネットワーク暗証番号を忘れてしまった場合は、公式サイトで確認する方法をチェックしてください。
審査にかかる時間は明言されていませんが、数日中には結果が確認できるでしょう。
まったく問題なく審査に通った場合は、即日結果を確認できるケースもあります。
審査基準を満たしていない場合は、基準を満たしていない項目が表示されることがあります。
表示された項目の審査基準をクリアしてから、再度審査を申し込んでみましょう。