法人スマホレンタルサービス7選！選び方やメリデメ、短期1日からOKのサービスなどを紹介

法人向けスマホレンタルは、購入・リースの場合と比較して資産計上が不要なことから、会計処理上の負担を軽減できます。また、短期・中期など必要な期間だけスマホを手配できる点や、紛失・破損・盗難などのトラブル対応を任せられるのもメリットです。

一方、スマホレンタルにはデメリットもあり、法人向けスマホレンタルサービスは数が多いため、「購入とレンタルのどちらがいいのかわからない」「どの法人向けスマホレンタルサービスを選べばいいのかわからない」といった声が上がっています。

そこで本記事では、法人向けスマホレンタルサービスのメリット・デメリットに加え、サービスの選び方を解説します。法人利用におすすめのレンタル携帯・レンタルスマホサービスも紹介するので、サービス選びで迷っている方もぜひ参考にしてみてください。

これを読めば、法人向けスマホレンタルサービスの特徴や選び方が理解でき、自社にぴったりのサービスを見つけるヒントが得られますよ。

法人向けスマホレンタルサービスを利用するメリット

購入するケースと比較した法人向けスマホレンタルサービスを利用するメリットを5つ紹介します。

短期なら購入するよりも安い

期間限定のイベントや選挙事務所の立ち上げなど、限られた期間だけスマホが必要なシーンでは、購入するよりも法人向けスマホレンタルサービスのほうがコストを抑えられます。レンタルサービスを利用すれば、高額な端末代を支払う必要がないのは大きなメリットです。

必要な期間だけレンタルできる

必要な期間だけスマホを手配できるのもレンタルのメリットです。購入する場合とは違い、日単位・月単位といった限られた期間に限定して契約できます。

会計処理の負担を減らせる

自社で購入した法人用携帯電話やリース契約した携帯電話の所有権は会社となるため、資産として計上する必要があります。一方、法人向けレンタルスマホサービスではスマホの所有権はレンタル会社なので、レンタルしたスマホを資産計上する必要はありません。

レンタルスマホは資産には当たらないため、減価償却なども不要です。レンタル料を賃貸料として費用計上するだけなので、会計処理の負担を軽減できるのはメリットです。

購入するよりも審査が緩い

スマホなどの携帯電話端末を購入してSIM契約をするためには、契約審査や分割審査などのさまざまな審査のクリアが必要です。過去に料金滞納があったり、信用情報に傷があったりすると審査を通過できない可能性があります。

一方、法人向けスマホレンタルサービスの審査は購入するときほど厳しくない場合が多く、支払い能力を証明しにくい開業したばかりの事業者でも利用しやすいのがメリットです。なお、審査の有無や審査基準は、レンタル会社によって異なります。

トラブル時のサポートが期待できる

法人向けスマホレンタルサービスのなかには、単に携帯電話を貸し出すだけでなくサポートデスク機能も提供しているところがあります。不具合時の問い合わせ窓口や故障時の修理依頼なども引き受けてくれるレンタル会社を選べば、より本業に集中できるでしょう。

法人向けスマホレンタルサービスを利用するデメリット

購入する場合と比較した法人向けスマホレンタルサービスを利用するデメリットを紹介します。

長期間使う場合は購入するより割高

法人向けスマホレンタルサービスは短期間レンタルであれば料金を抑えやすいものの、長期間使うと購入した場合よりも割高になりやすい点には注意が必要です。将来的には返却が必要なサービスがほとんどで、資産として残らないのも場合によってはデメリットだといえます。

長期間レンタルする可能性がある場合は、レンタル期間終了後にスマホを購入できるサービスや、自動的に名義が切り替わるサービスがおすすめです。

途中解約時に違約金が発生する場合がある

法人向けレンタルスマホサービスには、最低利用期間が設定されている場合があります。最低利用期間に満たない期間で解約すると、違約金が発生するケースもあるため要注意です。事前にレンタル期間を明確にし、過不足のない期間レンタルできるサービスを選びましょう。

紛失・破損・未返却で高額請求をされる可能性がある

法人向けスマホレンタルサービスでレンタルしたスマホを紛失したり破損したり、返却を忘れたりすると、状況によっては損害賠償責任が生じる可能性があります。賠償責任が生じる条件や補償オプションは、スマホをレンタルする前に確認しておきましょう。

端末や機能に制限がある場合がある

法人向けレンタルスマホサービスには、レンタルする機種を指定できないところもあります。特に発売して間もない新しい機種はレンタルできない場合が多いため、最新機種を使いたい場合などは注意してください。

また、一部のレンタルスマホは、ほかの電話に着信を転送する機能やキャリア決済などの機能が制限されている場合があります。使いたい機能があるかどうか事前の確認が大切です。

法人向け携帯電話・スマホレンタルサービスの選び方

法人向けスマホレンタルサービスの選び方を説明します。

レンタルするもので選ぶ

まずは、レンタルするものでサービスを選びましょう。

アプリやデータ通信を使うならレンタルスマホ

各種アプリやデータ通信を使うなら、スマホをレンタルできるサービスを選びましょう。ガラケーよりもレンタル料が高い傾向がありますが、iPhoneやAndroidスマホなどがレンタルできます。

通話専用ならレンタルガラケー

通話専用で使うなら、ガラケーが借りられる法人向けサービスがおすすめです。スマホよりも機能は限定されるものの、安価なレンタル料で借りられます。

レンタル期間で選ぶ

法人向けスマホレンタルサービスには、サービスごとに最低利用期間が設定されています。レンタル予定の期間に適したサービスを選びましょう。

期間限定なら短期レンタルができるサービス

期間限定のイベントや選挙活動などで使うなら、1日〜1か月単位でレンタルできるサービスを利用しましょう。必要な期間だけレンタルしやすく、違約金発生のリスクを抑えられるのがメリットです。

長期間使うなら買取オプションがあるサービスも検討

長期間使う予定なら、最低利用期間が長いサービスがおすすめです。最低利用期間が短いサービスよりも長期間使う場合の料金が安い傾向があります。半年以上レンタルする場合は購入した方が費用が安くなるケースもあるため、購入オプションがあるサービスもチェックしましょう。

トラブル対応や補償が充実しているサービスを選ぶ

使用中のトラブルや万一の故障・紛失に備えるなら、トラブル対応や補償が充実している法人向けスマホレンタルサービスを選びましょう。故障時に無償交換してくれるサービスや、紛失時の利用中止手続きなどを対応してくれるサービスがあります。

トラブル対応や補償はオプション追加が必要なケースもあります。追加料金がかかりますが、特に長期間レンタルする場合は追加しておいたほうがよいでしょう。

海外出張があるなら海外でも使えるサービスを選ぶ

海外出張などで海外で使う可能性があるなら、海外対応のスマホがレンタルできるサービスを選びましょう。法人向けスマホレンタルサービスの中には、国内限定のものもあるので注意してください。

法人向け携帯電話・スマホレンタルサービス10選

法人向けの携帯電話・スマホレンタルサービスを10社紹介します。

ソフトバンク

ソフトバンクは法人・個人ともに利用できる携帯電話レンタルサービスを提供しています。iPhoneが対象のスマートフォンプランと、ガラケーが対象のシンプルフォンプランがありますが、具体的な機種の指定はできません。

データ通信料は、毎日990円分（約380KB）までは従量制で、それ以上はいくら使っても990円/日です。費用を抑えられるだけでなく、通信コストを管理しやすいでしょう。最低利用期間は3日と短いため、短期間のレンタルにも適しています。

ソフトバンクでは法人限定のスマホレンタルプランも利用できます。こちらの詳細はソフトバンクに問い合わせて確認してみてください。

ソフトバンクのサービスページはこちら

ドコモ

ドコモでも法人用携帯電話をレンタルできます。ガラケー用の音声プランと、スマホが対象のスマホプランの2種類がありますが、どちらも機種を制定できません。1日単位でレンタルできるため、短期間しか使わないシーンに適しています。

スマホプランのデータ容量は3GB/月で、オプション追加により最大9GB/月まで使えます。申し込みは専用フォームからのみで、ドコモショップでは申し込めません。故障や紛失は実費負担が必要なので、長期レンタルを検討している場合は注意してください。

オプション
オプション	料金（税込）
かけ放題	初日：2,200円、2日目以降：220円/日
パケット上限UP 6GB	1,650円/月
パケット上限UP 9GB	3,300円/月

ドコモのサービスページはこちら

KDDI

KDDIは、auのスマホやタブレットをレンタルできるモバイルレンタルプラスという法人向けサービスを提供しています。対応機種はiPhone・Androidスマホ・iPad・タブレットなどさまざまですが、具体的な機種・料金・期間を確認するには問い合わせ・見積もりが必要です。

専用ヘルプデスクによる問い合わせ対応や破損・故障時の代用機手配など、充実のサポート体制がモバイルレンタルプラスの強みだといえます。故障時の修理代・バッテリー交換費用などもかかりません。サポートや保証の手厚さを重視してサービスを選びたい場合は、一度相談してみるとよいでしょう。

KDDIのサービスページはこちら

ワイモバイル

ワイモバイルは、ソフトバンクの端末レンタルサービスを提供しています。端末をレンタルしたうえで回線契約をする形のサービスで、比較的新しい機種もレンタルできるのが魅力です。故障時は電話1本で代用機を手配してもらえるため、業務上のリスクも抑えられるでしょう。

故障・紛失時の対応を含む各種相談ができる専用ヘルプデスクは、365日利用可能です。さらに、レンタル保守パックに加入していれば、故障時の修理費用や紛失時の損害金の負担も抑えられます。もしものシーンに備えたレンタルスマホを利用したい場合は、よい候補となるでしょう。

ワイモバイルでスマホを購入する場合とレンタルする場合を比較すると、以下の表のようになります。詳細な料金などについてはオンライン見積もりや問い合わせで確認してください。

対応機種例

ワイモバイルのサービスページはこちら

サンシスコン

サンシスコンは、国内用のスマホやSIMカードをレンタルできるサービスです。法人・個人ともに利用できます。審査が不要なので、開業したばかりの事業者でも利用しやすいでしょう。かけ放題付きの音声通話SIM対応で、通話の機会が多い営業職用にも便利です。

最低利用期間は6か月で、一定期間が経過するとレンタルスマホの名義が利用者名義に切り替わるため、返却の必要はありません。一部の端末は1円からレンタルでき、初期費用は端末＋SIMカードのセットで990円からと初期費用を抑えられます。主に中長期レンタル向けのサービスです。

取扱商品例
商品名	価格（税込）
Galaxy A21	1円
AQUO Ssense3 basic	1円
OPPO RenoA	2,980円
Xperia XZ3	2,980円
OPPO Reno 5A	14,480円
iPhone X	19,800円
SIMカードのみ	0円

通信料金
容量	料金（税込）
1GB	口座振替：3,278円 銀行振込：4,278円 コンビニ決済：4,608円
3GB	口座振替：3,580円 銀行振込：4,580円 コンビニ決済：4,910円
5GB	口座振替：3,980円 銀行振込：4,980円 コンビニ決済：5,310円
7GB	口座振替：4,380円 銀行振込：5,380円 コンビニ決済：5,710円
10GB	口座振替：4,680円 銀行振込：5,680円 コンビニ決済：6,010円
20GB	口座振替：4,980円 銀行振込：5,980円 コンビニ決済：6,310円
25GB	口座振替：5,580円 銀行振込：6,580円 コンビニ決済：6,910円
50GB	口座振替：6,980円 銀行振込：7,980円 コンビニ決済：8,310円

サンシスコンのサービスページはこちら

エクスモバイル

エクスモバイルで、スマホ・タブレット・PC・周辺機器などをレンタルできます。ソフトバンク・au・ドコモ・楽天モバイルと主要なキャリアの機種を揃えており、法人なら比較的新しい機種もレンタル可能です。

1日からレンタルできるため、短期レンタルでも使いやすいでしょう。水没・破損・故障時の修理費負担がなくなる補償オプションもあるため、万一に備えたい場合にも便利です。

エクスモバイルのサービスサイトはこちら

PuPuRu

PuPuRuは、法人専用のレンタルスマホサービスです。15時までの申し込み完了で当日発送してもらえるため、急にスマホが必要になったようなシーンでも使いやすいでしょう。1日からレンタルできるので、イベントや行事などにも便利です。

レンタル料の10%の支払いで、あんしん補償オプションも追加できます。あんしん補償オプションを追加しておけば、破損・水没・汚損時の弁済金が全額補償されます。

かけ放題スマホ料金
プラン	料金
日額	924円/日 ※1〜5日間は4,620円、以降924円/日
月額	12,980円/月

対応機種例

PuPuRuのサービスページはこちら

ジャパエモ

ジャパエモでは、スマホやタブレットのレンタルができます。スマホ＋SIMカードのセットがレンタル対象で、音声通話SIMとデータ通信SIMのどちらかを選択可能です。通話が不要な場合は、データ通信SIMを選んでレンタル費用を抑えられます。

1日からレンタルできるため、短期レンタルにも対応可能です。紛失・水濡・破損などの際の負担を一部減免できる端末補償サービスがあるので、万一のトラブルにも備えられます。

取扱商品例
商品名	基本料金（税込）	日額（税込）
iPhone 15 Pro	8,910円	990円/日
AQUOSsense2	3,080円	308円/日
DIGNO G	1,980円	198円/日
Galaxy A32 5G	4,180円	418円/日
iPhone SE2	2,475円	275円/日

ジャパエモのサービスページはこちら

Goodモバイル

Goodモバイルは、ガラケー・スマホ・タブレット・SIMカードなどをレンタルできるサービスです。法人・個人ともに利用できます。1日からレンタルできるので、期間限定でスマホが必要なシーンにも使いやすいでしょう。

Goodモバイルでレンタルできる具体的な機種はWebサイトでは確認できないため、店舗に問い合わせる必要があります。期間などの条件が決まったら、問い合わせてみましょう。

Goodモバイルではレンタルできる具体的な機種が公開されておらず、店舗に問い合わせて取扱状況や在庫を確認する必要があります。希望する機種がある場合は、先に問い合わせておきましょう。

通信料金
項目	月額料金（税込）
WEB利用	330円
データ2GBパック	3,850円
データ5GBパック	5,500円
データ20GBパック	6,600円
データ30GBパック	8,800円

Goodモバイルのサービスページはこちら

レンタモバイル.com

レンタモバイル.comでは、法人・官公庁専用のスマホレンタルサービスを提供しています。かけ放題付きのプランが多く、通話を多用する用途でも対応可能です。通常利用中の故障や不具合であれば無償で交換してくれるのもうれしいポイントです。

レンタスマホ.comのサービスページはこちら

法人向けスマホレンタルに関するよくある質問

法人向けの携帯電話・スマホレンタルに関するよくある質問とその回答を紹介します。

法人スマホのレンタルに必要なものは？

法人向けスマホのレンタル手続きに必要なものはサービスによって異なりますが、一般的には以下のようなものが求められます。必要なものは、契約したい事業者に確認しておきましょう。

法人スマホのレンタルに必要なものの例

1日だけなど短期間のレンタルもできる？

レンタルスマホサービスによっては、1日単位でのレンタルも可能です。サービスによって最低レンタル期間が決まっているので、必要な期間だけレンタルできるサービスを選択しましょう。

レンタルできる機種にはどんなものがある？

レンタルできる機種は、iPhone・Androidスマホ・ガラケーなどさまざまです。対応機種はサービスによって異なるため、事前に希望する機種がレンタルできるかどうかチェックしておきましょう。

レンタルした携帯電話の機種変はできる？

レンタルした携帯電話の機種変更は、できないケースが多いといえます。機種変更を希望する場合は、一度契約を終了して携帯電話を返却したのち、新たに別の機種をレンタルする必要があるでしょう。一部、機種変更が可能なサービスもあるため、必要に応じてチェックしてみてください。

法人向けレンタルスマホサービスにも審査がある？

審査の有無や厳しさは、サービスによって異なります。審査不要でスマホをレンタルできるサービスもあるため、開業して間もない場合などにはチェックしてみるとよいでしょう。

即日スマホをレンタルできる？

どんなに早くても当日発送・翌日受け取りとなるため、利用開始は申し込み翌日となるケースが一般的です。ただし、店舗で直接受け取れるサービスでは最短即日スマホをレンタルできる場合もあるため、即日レンタルを希望する場合は、店頭受け取りが可能なサービスに問い合わせてみてください。

即日レンタルできるスマホレンタルサービスについては、以下の記事でいくつか紹介しています。すぐにレンタルスマホが必要な場合は、ぜひ参考にしてみてください。

▶即日レンタルできるスマホレンタルサービス5選！店舗の数や場所についても比較