

訪日外国人は、滞在期間が3か月以上の場合に在留カードなどが発行されます。在留カードなどの書類があれば、外国人でも携帯電話の契約が可能です。
しかし、外国人が携帯電話を契約するためには細かい条件があるため、「日本で携帯電話を契約するための条件を知りたい」「外国人技能実習生に携帯電話を契約させる方法がわからない」といった人も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、外国人が日本で携帯電話を契約するために必要な書類や条件を解説します。契約時の注意点や、ソフトバンク・ドコモといった主要キャリアを契約する際の条件も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
外国人が日本で携帯電話を契約するための条件・書類


外国人が日本で携帯電話を契約するためには、契約に必要な書類を準備する必要があります。準備が必要なものは、身分証・支払方法の登録に必要なものの2点です。
外国人が携帯電話を契約するために用意すべきもの | |
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分類 | 具体例 |
身分証 | 在留カード・外国人登録証明書+パスポート |
支払方法 | クレジットカード・銀行口座(いずれも本人名義のもの) |
主要なキャリア・格安SIMでは、身分証として在留カードまたは外国人登録証明書とパスポートの提出が求められます。在留カードは3か月以上の滞在時、外国人登録証明書は90日以上の滞在時に発行できるため、実質3か月以上の滞在が見込まれる場合にしか通常の携帯電話契約はできません。
また、支払方法として本人名義のクレジットカードや銀行口座を登録するのが一般的です。したがって、携帯電話を契約する前に、クレジットカードや銀行口座を用意しておくと手続きをスムーズに進められます。
外国人でも携帯電話を分割購入できますが、その場合は上記の書類に加え、収入や就労を証明する書類の提出を求められる可能性がある点には注意してください。残りの滞在期間を超える期間の割賦契約は通常認められない点も、認識しておく必要があります。
主要キャリアで外国人が携帯電話を契約するための条件
主要キャリアで外国人が携帯電話を契約するための条件を紹介します。
ソフトバンクで外国人が携帯電話を契約するための条件


ソフトバンクで外国籍の人が契約する場合は、以下のいずれかの書類が必要です。
- 在留カード(または外国人登録証明書)+外国パスポート
- 特別永住者証明書
外国人技能実習生や長期滞在の訪日客、留学生などは、通常「在留カード(または外国人登録証明書)+外国パスポート」を用意して契約します。「顔写真・住所・氏名・生年月日が記載され、お申し込みの住所・氏名・生年月日と一致していること」が求められるため、事前に確認しておきましょう。
また、ソフトバンクでは、在留期間を超える割賦契約はできません。
ドコモで外国人が携帯電話を契約するための条件


ドコモで外国人が携帯電話を契約する場合は、以下のいずれかの書類の提出が求められます。
- 在留カード+外国パスポート+補助書類
- 外国人登録証明書+補助書類
補助書類には、公共料金領収書か住民票が利用可能です。3か月以内に発行されたもので、契約者本人のものを用意してください。また、ソフトバンクと同様に、在留期間を超える割賦契約はできません。
ドコモでは、支払方法の登録時にも在留カードの提示が求められます。在留カードが提示できない場合や、在留期限まで3か月未満の場合は、本人名義のクレジットカードでの支払いが必要です。
auで外国人が携帯電話を契約するための条件


auで外国人が携帯電話を契約するためには、以下のいずれかの書類の準備が必要です。
- 在留カード+外国パスポート
- 特別永住者証明書
居住地が未定と記載されている場合は、補助書類として公共料金領収書・住民票・届出避難場所証明書のいずれかが求められます。どれも3か月以内に発行され、現住所が記載されているものに限ります。また、在留期限まで90日未満の場合は、本人名義のクレジットカードでの支払いが必要です。
割賦契約の申し込みは可能ですが、在留期限が確認できる書類とクレジットカードの提示が求められます。他社同様、在留期間を超える割賦契約はできません。また、在留外国人は、60回払い・72回払いの割賦契約はできない点にも注意してください。
楽天モバイルで外国人が携帯電話を契約するための条件


楽天モバイルで外国人が携帯電話を契約するためには、以下のいずれかの書類の準備が必要です。
- 在留カード
- 特別永住者証明書
- 外交官身分証明書
在留カード記載の住所が最新でない場合は、最新の住所が記載された公共料金領収書や住民票の提出も必要です。支払方法や割賦契約に関しては、最寄りの店舗か公式サイトから問い合わせてみてください。
主要キャリアが契約できないときの対処法
書類や支払方法などを用意できず主要キャリアが契約できない場合の対処法を2つ紹介します。
短期滞在の外国人はプリペイド携帯・プリペイドSIMを利用する


短期滞在で在留カードなどの書類を準備できない場合は、プリペイド携帯やプリペイドSIMを利用しましょう。前払いした料金分だけ使えるプリペイド携帯・プリペイドSIMなら、在留カードなどを提出しなくても携帯電話を持てる場合があります。
プリペイドSIMは、空港などでも購入可能です。詳しくは以下の2つの記事で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
クレジットカードや銀行口座がないならコンビニ払いができる携帯会社と契約する


本人名義のクレジットカードや銀行口座を用意できず、主要キャリアでの契約が難しい場合は、コンビニ払いができる携帯会社と契約しましょう。在留カードなどの提出は求められるのが一般的ですが、クレジットカードや銀行口座がなくても、主要キャリアと同じように携帯電話を契約できます。
たとえば、レンタル携帯MVNOサンシスコンは、コンビニ払いに対応しています。契約時はレンタルスマホですが、契約6か月目で個人名義に切り替わるため、自分名義の携帯電話がほしい人にもおすすめです。
サンシスコンのレンタルスマホの特長
- レンタルなのでスマホを購入する必要がない(契約6か月目でスマホプレゼント)
- 審査や与信がない(金融系、携帯未払い系ブラックでも審査通過)
- クレジットカードはもちろんのこと、銀行口座も不要(銀行振込)
- 通話し放題、通信(パケット)し放題(安心の大手キャリア回線)
- 初期費用のみでスマホを利用でき、月額料金はあと払い
詳しくは、以下のサイトをチェックしてみてください。
外国人が携帯電話を契約するときの注意点
外国人が携帯電話を契約するときの主な注意点を4つ紹介します。
滞在期間を超える割賦契約はできないケースが多い


主要キャリアであるソフトバンク・ドコモ・auの申し込み条件に明記されていたように、在留期限を超える割賦契約はできないのが一般的です。携帯電話の分割購入を検討する場合は、残りの滞在期間に余裕を持って申し込みましょう。
手続きに日本語力が求められる場合がある


Webや店舗で携帯電話を申し込む場合、表記が日本語だったり、店舗スタッフが日本語しか話せなかったりするケースも多々あります。日本語力に不安がある場合は、不要な端末購入やオプション追加をしてしまわないように日本語が話せる人に同席してもらうのがおすすめです。
携帯会社によっては、外国人用窓口を用意しているところもあります。事前に問い合わせてから、外国語対応をしてくれる窓口で契約するとよいでしょう。
クレジットカード作成や口座開設が難しいケースもある


外国人が携帯電話を契約する際にも、支払方法としてクレジットカードや銀行口座の登録が必要になるケースが一般的です。しかし、状況によってはクレジットカードの作成や口座開設が難しい場合もあるでしょう。手持ちのクレジットカードが使えないか、ほかの支払方法が使えないかなど、事前に確認しておくことをおすすめします。
外国には端末+SIMカードのセット購入システムが少ない


日本では、端末とSIMカードをセットで購入するのが一般的ですが、外国にはこうしたシステムがないところもあります。所有している端末をそのまま使いたい場合は、誤って端末を購入してしまわないように注意してください。
外国人が携帯電話を契約する際のよくある質問
外国人が携帯電話を契約する際のよくある質問とその回答を紹介します。
在留カードなしで契約できる携帯電話はある?


在留カードや外国人登録証明書なしで契約できる携帯電話は、ほぼないといってよいでしょう。用意できない場合は、プリペイド携帯やプリペイドSIMを購入してください。
外国人留学生も携帯電話を契約できる?


外国人留学生でも、在留カードなどの書類を用意できれば携帯電話を契約できます。ただし、収入がない場合は、割賦契約時の分割審査に落ちてしまう可能性があるため注意してください。