

電話をかけた際、「お客様のご都合によりお繋ぎできません」という音声ガイダンスが流れる場合があります。これは、着信側の携帯電話の回線が停止している場合に流れる音声ガイダンスです。
「お客様のご都合によりお繋ぎできません」という音声ガイダンスを聞く機会はそれほどないため、「どうしてこの音声ガイダンスが流れているのかわからない」「音声ガイダンスが流れなくなるように回線を再開する方法を知りたい」といった人も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、「お客様のご都合によりお繋ぎできません」という音声ガイダンスが流れる原因や、主要各社の音声ガイダンスについて紹介します。料金滞納でこの音声ガイダンスが流れるようになってしまった際の対処法も解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
「お客様のご都合によりお繋ぎできません」のガイダンスが流れるのはどんなとき?


「お客様のご都合によりお繋ぎできません」という音声ガイダンスは、ソフトバンク回線の携帯電話に電話をかけた際に流れる可能性があります。この音声ガイダンスが流れるのは、その携帯電話の契約が以下の3つの状態になっている場合です。
「お客様のご都合によりお繋ぎできません」という音声ガイダンスが流れるケース
- 緊急停止:携帯電話の紛失時などに回線を緊急的に停止しているケース
- 一時中断:携帯電話の紛失時などに回線を一時停止しているケース
- 着信規制:携帯電話料金の滞納により回線利用が停止しているケース
一時的に電波が届かない場所にいる場合や、着信拒否を受けている場合などは、別の音声ガイダンスが流れます。電話をかけて「お客様のご都合によりお繋ぎできません」という音声ガイダンスが流れた場合、別の方法で連絡を取るほうが現実的でしょう。
主要各社の音声ガイダンス例


主要各社の音声ガイダンスの例をそれぞれ紹介します。
ソフトバンク
ソフトバンクの携帯電話に電話をかけた際、流れる可能性のある音声ガイダンスは以下の表のとおりです。
ソフトバンクの音声ガイダンス例 | |
---|---|
音声ガイダンス | 状態 |
こちらはソフトバンクです。お掛けになった電話番号へは、お客さまのご都合によりおつなぎできません | 緊急停止・一時停止・着信規制など回線利用が停止している |
こちらはソフトバンクです。おかけになった電話番号への通話は、お客さまのご希望によりおつなぎできません | 着信拒否(ナンバーブロック)されている |
ドコモ
ドコモの携帯電話に電話をかけた際、流れる可能性のある音声ガイダンスは以下の表のとおりです。
ドコモの音声ガイダンス例 | |
---|---|
音声ガイダンス | 状態 |
こちらは、NTTドコモです。おかけになった電話は電源が入っていないか、 電波の届かない場所にあるため、かかりません | 圏外にいるか、電源が切れている |
ただいま運転中もしくは携帯電話の利用を控えなければならない場所にいるため、電話に出られません。のちほどおかけ直しください | ドライブモードになっている |
ただいま携帯電話の電源を切る必要がある場所にいるため、電話に出られません。のちほどおかけ直しください | 公共モードにより電源が切れている |
おかけになった電話番号への通話は、おつなぎできません | 着信拒否(迷惑電話ストップサービス)が登録されている |
こちらはNTTドコモです。おかけになった電話番号は、お客さまのご希望によりしばらくの間止めております | 紛失・盗難による利用停止中 |
au
auの携帯電話に電話をかけた際、流れる可能性のある音声ガイダンスは以下の表のとおりです。
auの音声ガイダンス例 | |
---|---|
音声ガイダンス | 状態 |
おかけになった電話をお呼びしましたが、お出になりません | 一定時間電話に出なかったか、着信を拒否している |
おかけになった電話は、お客さまのお申し出により現在おつなぎできません | 盗難・紛失による緊急通話停止中 |
料金滞納で携帯が止まってしまったときの対処法
もし自分に電話をかけた人から「『お客様のご都合によりお繋ぎできません』との音声ガイダンスが流れた」と連絡があったら、自分の携帯電話が止まっている可能性があります。自分で利用停止を申し出ていない限りは、料金滞納による回線停止が原因です。
ここでは、料金滞納で携帯が止まってしまったときの対処法を紹介します。
滞納している料金を支払う


一番有効なのは、滞納している料金を支払う方法です。支払方法やタイミングによって回線が再開されるまでの時間は異なりますが、料金滞納が解消されれば、通話はできるようになります。料金滞納を続けると、強制解約されてしまうリスクがあるため要注意です。
一時休止サービスを利用する


料金の滞納が長引くと強制解約されてしまう可能性があるため、どうしても料金を支払えないときは回線の一時休止サービスを活用しましょう。携帯電話の利用を一時的に停止し、サービス利用料を支払うことで、電話番号やメールアドレスなどを維持してもらうサービスです。
主要な携帯電話会社の一時休止サービスの名称と料金は、以下の表のとおりです。
携帯会社 | サービス名 | 料金 |
---|---|---|
ソフトバンク | 電話番号・メールアドレスお預かりサービス | 月額429円 |
ドコモ | 長期間利用されないとき(海外赴任・留学など)の電話番号保管・解除 |
|
au | 一時休止・再利用 |
|
楽天モバイル | 停止・再開 | 各種月額料金はそのまま発生する |
ソフトバンク・ドコモ・auは、月額料金が発生しなくなるため、毎月の料金負担を抑えられます。楽天モバイルは停止後も月額料金がかかりますが、楽天モバイルは使った分だけ料金がかかるため、料金が払えないリスクがある場合は回線を止めておいたほうが無難です。
今後も支払いが難しい場合は乗り換えやプラン変更を検討する


今後も月額料金の支払いが難しい状態が続くのであれば、乗り換えやプラン変更を検討しましょう。料金が安いプランや格安SIMに乗り換えることで、料金滞納のリスクを減らせます。ただし、乗り換えやプラン変更をする場合、現在滞納している料金の支払いが必要です。
携帯料金を滞納し続けると起こること
携帯料金を滞納し続けると起こることを、時系列に沿って解説します。
①請求書や督促状が届く


携帯代・スマホ代を滞納すると、1週間〜10日後を目安に請求書や督促状が届きます。請求書・督促状は、ハガキやSMS(ショートメッセージ)などで届くのが一般的です。コンビニなどで使える支払用紙が同封されているため、記載の期日中に料金を支払いましょう。
②利用停止の案内が届く


督促状にも応じない場合、10〜15日後を目安に携帯電話の利用停止案内が届きます。案内には携帯電話の利用が停止される期日が記載されているため、その期日までに滞納している料金を支払いましょう。なお、督促状と利用停止案内が同じタイミングで届く場合もあるため要注意です。
③利用停止される


利用停止案内記載の期日までに携帯代・スマホ代を払えないと、携帯電話の利用が停止されます。回線が止められるため、モバイルデータ通信を利用した通話・メール・アプリの使用などはできません。利用停止となるタイミングは携帯会社によって異なるため、必ず案内を確認しておきましょう。
各キャリアの利用停止までの目安期間 | |
---|---|
携帯会社 | 利用停止がかかる期間の目安 |
ソフトバンク | 支払い期日から翌日以降に順次 |
ドコモ | 支払い期日より起算して20~30日目頃 |
au | 支払期日の翌月中旬頃 |
楽天モバイル | 支払期日より起算して翌月下旬頃 |
なお、利用停止となっても解約されたわけではないため、料金を支払えば利用を再開できます。料金の支払いから利用再開までに数時間〜数日かかる場合もあるため、早めに支払いを済ませましょう。
④強制解約される


利用停止後も料金を払わない状態が続くと、携帯会社から強制解約されます。利用停止から強制解約までの期間は携帯会社によって異なりますが、2〜4か月ほどが目安です。強制解約されると電話番号やキャリアのメールアドレスなどは使えなくなり、料金を支払っても利用を再開できません。
なお、携帯電話が強制解約となっても滞納している料金の支払い義務は残ります。
⑤弁護士や債権回収業者から通知が届く


強制解約後、弁護士や債権回収業者から未納分の取立に関する連絡があります。内容を確認し、対応するようにしましょう。
⑥裁判所から通知が届く


弁護士や債権回収業者からの取立にも応じない場合は、裁判所から支払督促などの連絡がある可能性があります。裁判所からの連絡を無視していると、訴訟や財産差し押さえのリスクがあるため要注意です。
携帯料金を滞納し続けるリスク
携帯料金を滞納し続ける6つのリスクを紹介します。
損害遅延金が発生する


携帯代・スマホ代を期日までに支払わないと、遅延損害金が発生する場合があります。遅延損害金の利率はキャリアによって異なりますが、大手各社を含め年14.5%が主流です。携帯会社によっては、10〜15日前後の利息免除期間を設けている場合もあります。
遅延損害金は額こそそれほど大きくないものの、滞納している期間中1日単位で積み重なっていきます。滞納料金が大きくなる前に支払いましょう。
強制解約されて携帯電話が使えなくなる


生活必需品である携帯電話が利用停止や強制解約で使えなくなるのも大きなリスクです。特に強制解約されるとその携帯会社内のブラックリストに入ってしまい、再び契約するのが難しくなる可能性もあります。
不払い者情報が共有されて携帯電話の契約がしづらくなる


携帯代・スマホ代を支払わないと、一般社団法人 電気通信事業者協会(TCA)や一般社団法人 テレコムサービス協会(TELESA)といった団体に「不払い者情報」としてユーザー情報が登録されます。これは、携帯ブラックリストに登録された状態です。
不払い者情報はTCAやTELESAに加盟している携帯会社に共有され、その携帯会社との契約が難しくなります。不払い者情報に基づく携帯ブラックリストについては以下の記事で詳しく解説しているので、気になる場合はチェックしてみてください。
分割払い中の端末代金が一括請求される可能性がある


分割払い中の端末代金が残っている状態で強制解約されると、残債が一括請求される場合があります。月額料金と比べると端末代は高額になりやすいため、支払いが難しくなる可能性がある点には注意が必要です。
端末代を滞納すると信用情報に傷がつく


滞納している携帯代・スマホ代に携帯電話端末などの分割支払い料金が含まれていた場合、信用情報に傷がつき、信用情報機関に異動情報(ブラックリスト)が登録されてしまう可能性があります。異動情報が登録されるのは、61日以上または3か月以上の料金滞納が目安です。
信用情報機関のブラックリストに載ると、クレジットカードの新規発行や更新・ローン契約などができなくなります。詳しくは以下の記事で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
また、ブラックでも契約できる格安SIMについては、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひあわせて参考にしてみてください。
訴訟や財産差し押さえを受ける可能性がある


裁判所による強制執行が始まると、給与や貯金などが差し押さえられる可能性があります。給与口座の確認のために会社に連絡がされるため、滞納の事実を会社に知られてしまいます。
強制解約されたときの対処法


携帯電話が強制解約されてしまったら、可能な限り早く滞納している料金を支払うことが大切です。料金滞納がなくなれば、別の携帯会社とは新しく契約できる可能性があります。
「スマホが使えず仕事ができないため料金が支払えない」という場合は、ほぼ審査なしの格安SIM・レンタルスマホ・プリペイドスマホなどを利用するのもおすすめです。強制解約されたときの対処法については以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
「お客様のご都合によりお繋ぎできません」のガイダンスに関するよくある質問
「お客様のご都合によりお繋ぎできません」のガイダンスに関するよくある質問とその回答を紹介します。
「お客様のご都合によりお繋ぎできません」は何ヶ月滞納すると流れる?


「お客様のご都合によりお繋ぎできません」といった音声ガイダンスは、料金滞納によって回線が停止した際に流れます。滞納から回線停止までの期間は携帯会社によって異なりますが、およそ1か月が目安です。
「お客様のご都合によりお繋ぎできません」のガイダンスが流れる状態でもLINEは使える?


「お客様のご都合によりお繋ぎできません」の音声ガイダンスが流れるということは、回線が停止しているため、LINEを含むデータ通信も利用できません。ただし、Wi-Fiが利用できる環境であればデータ通信は利用できるため、LINEなどの通話アプリは使えます。
「お客様のご都合によりお繋ぎできません」のガイダンスは着信拒否されていると流れる?


「お客様のご都合によりお繋ぎできません」は、回線が停止しているときの音声ガイダンスです。着信拒否をされているケースでは、別の音声ガイダンスが流れます。
「お客様のご都合によりお繋ぎできません」のガイダンスが流れた場合も着信履歴は残る?


「お客様のご都合によりお繋ぎできません」という音声ガイダンスが流れる場合、回線が停止しているため着信履歴は残りません。回線再開後の折り返しは期待できないため、メールやSMSを送信しておくとよいでしょう。
SMSは送信できるのに「お客様のご都合によりお繋ぎできません」のガイダンスが流れるのはなぜ?


「お客様のご都合によりお繋ぎできません」という音声ガイダンスが流れる場合、回線は停止しているためSMSは端末には届かないものの、サーバーに保存されます。そのため、電話は繋がらなくてもSMSの送信は可能です。
料金滞納が続いて強制解約されてしまったらサンシスコンがおすすめ


料金滞納が続いて強制解約されてしまった人には、レンタル携帯MVNOサンシスコンがおすすめです。
レンタル携帯MVNOサンシスコンは、ブラックでも審査なしで契約できる格安SIMサービスです。契約時はレンタルスマホですが、契約6か月目で個人名義に切り替わります。他社の審査に落ちてしまった人や信用情報に問題がある人でも、審査なしで自分名義のスマホを持つことが可能です。
サンシスコンのレンタルスマホの特長
- レンタルなのでスマホを購入する必要がない(契約6か月目でスマホプレゼント)
- 審査や与信がない(金融系、携帯未払い系ブラックでも審査通過)
- クレジットカードはもちろんのこと、銀行口座も不要(銀行振込)
- 通話し放題、通信(パケット)し放題(安心の大手キャリア回線)
- 初期費用のみでスマホを利用でき、月額料金はあと払い
滞納している料金を支払えず、一般的なスマホ契約ができない場合は、ぜひ以下よりサンシスコンの詳細な情報をチェックしてみてください。