

携帯電話を分割購入する際には、分割審査が行われます。分割審査に通らないと携帯電話を分割購入できません。
分割審査は、信用情報の傷などが原因で落ちる可能性があり、「携帯電話の分割審査に落ちた理由がわからない」「携帯電話の分割審査に落ちたときの対処法を知りたい」といった人も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、携帯電話の分割審査とは何か、落ちる理由や落ちたときの対処法などを解説します。分割審査に通るかどうか事前に確認する方法も紹介するので、ぜひ最後までチェックしてみてください。
目次
携帯電話の分割審査とは


携帯電話端末を分割購入する際に実施されるのが分割審査です。とくに高額な端末を分割購入する際に厳しく審査されるといわれており、反対に10万円未満の端末を購入する際には行われない可能性もあります。
分割審査では、携帯代の滞納や強制解約、不適切な短期解約などの履歴がないかどうかに加え、クレジットカードやローンの利用・返済状況を記録した信用情報が参照されます。
携帯電話の分割審査に通らない理由
携帯電話の分割審査に通らない主な理由を6つ紹介します。
ローンやクレジットカードの支払い、借入金の返済などで延滞履歴がある


信用情報機関であるCICやJICCなどが保管している信用情報に傷があると、分割審査の通過が困難です。信用情報に傷がつく原因には、クレジットカードやローンの支払い遅延・借金返済の滞納・携帯電話端末の分割払い遅れなどが挙げられます。
債務整理をした経験がある


債務整理も信用情報に記録される情報のひとつです。債務整理をすると最低5年は金融ブラックリストに登録された状態となり、スマホ端末の分割審査の通過が難しくなります。
携帯料金の滞納がある


携帯料金を滞納している場合、不払い者情報による携帯ブラックリストに登録されているため、契約審査の通過は困難です。滞納しているのが他社の携帯代であっても、不払い者情報を共有している携帯会社であれば、滞納の事実を知られています。
携帯代の滞納によるリスクは、以下の記事でも詳しく解説しています。気になる場合は、ぜひチェックしてみてください。
過去に強制解約や不適切な短期解約の経験がある


過去に携帯会社から強制解約されたり、特典などを目的とした不適切な短期解約をしたりした経験がある場合、その携帯会社の社内ブラックリストに登録されている可能性があります。携帯会社独自の社内ブラックリストに登録されている場合、その携帯会社では契約ができません。
社内ブラックリストに入っているかどうかは、その携帯会社に申し込んでみる以外に確認する方法はありません。また、社内ブラックリストは他社に共有されないため、他の携帯会社であれば契約できる可能性があります。
なお、短期解約によるブラックリスト入りのリスクについては、以下の記事でも詳しく紹介しています。気になる方は一度チェックしてみてください。
入力情報や本人確認書類に不備がある


申し込み時の入力情報や本人確認書類の不備は、審査落ちの主な原因の1つです。とくに運転免許証などの本人確認書類に記載の住所更新忘れなど、書類の不備には気をつけましょう。
同一名義で分割契約できる端末台数をオーバーしている


一般的に、同一名義で分割購入できる端末数は決まっています。上限をオーバーする分割契約を申し込んでも、審査に落ちてしまうため要注意です。
携帯電話の分割審査に落ちる原因となるブラックリスト
金融ブラックリスト


金融ブラックリストとは、信用情報機関によって管理されるブラックリストのことです。主に金融事故の情報が記録されており、信用情報機関に加盟している携帯会社とも情報が共有されています。
金融事故に関する信用情報を管理する主な機関は、株式会社シー・アイ・シー(CIC)・株式会社日本信用情報機構(JICC)・全国銀行個人信用情報センター(KSC)の3つです。それぞれ加盟している企業に違いがあります。
信用情報機関 | 加盟している企業 |
---|---|
株式会社シー・アイ・シー(CIC) | 消費者金融・信託会社・クレジットカード会社など |
株式会社日本信用情報機構(JICC) | 消費者金融・信託会社・クレジットカード会社・銀行など |
全国銀行個人信用情報センター(KSC) | 銀行・信用金庫・信用組合など |
信用情報機関の加盟企業は、それぞれの機関の公式サイトで確認可能です。自分が利用しているクレジットカード会社や消費者金融が加盟している信用情報機関を把握しておくと、ブラックリストに入っているか確認する際に役立ちます。
携帯ブラックリスト


携帯ブラックリストとは、携帯会社間で共有される不払い者情報に基づいたブラックリストのことです。不払い者情報はTELESA(一般社団法人 テレコムサービス協会)やTCA(一般社団法人 電気通信事業者協会)などの団体によって管理され、参加している携帯会社間で共有されます。
携帯ブラックリスト入りする主な原因は携帯代の滞納です。料金の滞納により携帯会社から強制解約された後も、しばらくは不払い者情報として記録されます。詳しくは以下の記事でも紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
社内ブラックリスト


社内ブラックリストとは、特定の携帯会社が社内で管理しているブラックリストのことです。社内ブラックリストの情報は社内の審査で活用されていると考えられ、基本的には外部と共有することはないでしょう。
社内ブラックリスト入りの原因は各社非公開ですが、長期間または頻繁な携帯代の滞納・不正利用・虚偽申告などが考えられます。また、特典適用を目的に短期解約を繰り返す過度な「携帯乞食」行為や、転売目的の短期解約などもブラックリスト入りの原因となるため注意が必要です。
携帯電話の分割審査に通るか確認する方法
携帯電話の分割審査に通るか確認する方法として、金融ブラックリスト・携帯ブラックリストに入っていないか調べる方法をそれぞれ紹介します。
信用情報機関に開示請求をする


携帯電話端末の分割審査に通るかどうか確認するには、自分が金融ブラックリストに登録されていないかをチェックしましょう。金融ブラックリストとは、信用情報機関に登録されている異動情報のことで、借金・ローンの返済やクレジットカードの料金支払いの遅れ、債務整理などが登録の原因です。
管理する信用情報機関には、株式会社シー・アイ・シー(CIC)・株式会社日本信用情報機構(JICC)・全国銀行個人信用情報センター(KSC)などがあります。自分の異動情報(ブラックリスト)が登録されているかどうかは、情報開示を請求することで確認できます。
信用情報機関 | 取り扱っている信用情報・金融事故 |
---|---|
株式会社シー・アイ・シー(CIC) |
|
株式会社日本信用情報機構(JICC) |
|
全国銀行個人信用情報センター(KSC) |
|
自分が金融ブラックリストに入っているかどうか確認する方法は、以下の記事でさらに詳しく解説しています。クレジットカードやローン、アコムなどの消費者金融の与信審査に落ちた経験がある人は、ぜひ一度チェックしてみてください。
各携帯会社の不払い者情報窓口に問い合わせる


携帯ブラックリストとは、携帯会社間で共有される不払い者情報に基づくブラックリストのことです。
携帯ブラックリストに載っている場合、携帯の新規契約や名義変更時の審査に通りづらくなります。分割審査においても、不払い者情報がチェックされるケースがあるため注意しましょう。
不払い者情報は、携帯代を滞納しているユーザーの情報です。TELESA(一般社団法人 テレコムサービス協会)やTCA(一般社団法人 電気通信事業者協会)などの団体が管理し、参加している企業に不払い者情報を共有しています。
したがって、TLESAやTCAに参加している携帯会社で携帯代を滞納していると、同じくTELESAやTCAに参加している他社には携帯代を滞納している事実が共有されるため、新規での契約は困難です。
自分が携帯ブラックリストに登録されているかどうかは、TELESAやTCAが公開している「不払い者情報交換 各社対応窓口」から契約したことがある携帯会社に問い合わせれば確認できます。
携帯電話の分割審査に通らないときの対処法
携帯電話の分割審査に通らないときの対処法を6つ紹介します。
入力情報や提出書類を見直す


入力情報や本人確認書類に不備がないかチェックしましょう。自分で手続きをするのが不安なときは、店頭で申し込み手続きを行い、スタッフにサポートを受けるのもおすすめです。
同一名義で分割契約できる端末数以内で申し込む


同一名義での契約回線数・端末数の上限オーバーで契約できない場合は、契約回線数・端末数を減らしましょう。契約回線数・端末数が上限を下回った状態で再度申し込めば、契約できる可能性があります。
10万円未満の端末を選ぶ


携帯電話端末の分割払いの審査(分割審査)に通らないときは、購入する端末を10万円未満の安いモデルにしてみましょう。分割審査は、端末代金が10万円以上の場合に厳しくなるとされています。そのため、信用情報に懸念がある人でも、10万円未満の端末であれば分割購入できる可能性があります。
ブラックでも携帯電話を分割購入できたケースについては、以下の記事で解説しているので、ぜひチェックしてみてください。
一括購入するかSIMカードのみ契約する


安い端末に変えても分割審査に通らないときは、分割購入を諦めて一括購入するのも手のひとつです。一括購入であれば審査はないため、ブラックリスト入りしていても携帯電話端末を購入できます。
または、携帯会社とはSIMのみ契約し、別途端末を用意する方法もあります。所有している端末や中古の端末を購入して使えば、コストを抑えることも可能です。
携帯代の滞納があれば先に支払う


携帯代の滞納による不払い者情報は、滞納している携帯代の支払いを済ませればすぐに削除可能です。携帯ブラックリストが原因で携帯が契約できない場合は、不払い者情報がなくなれば契約できる可能性があります。
社内ブラックリストに入っている恐れがある携帯会社は避ける


不適切な短期解約や料金滞納などによる強制解約の履歴がある携帯会社では、社内ブラックリストに登録されている可能性があります。社内ブラックリストに入っていると契約審査の通過は難しいため、別の携帯会社を利用したほうがよいでしょう。
どうしても携帯電話の分割審査に落ちてしまうときの対処法
上記の6つの対策を試しても分割審査の通過が難しい場合は、以下の3つの方法を検討してみてください。
ほぼ審査なしの格安SIMを利用する


ほぼ審査のない格安SIMや、比較的審査が緩い携帯会社に申し込むのが有効です。たとえば、以下のような携帯会社は、他社の審査に落ちた場合でも候補となります。
- 不払い者を管理するTELESAやTCAに参加していない携帯会社
- 「ブラックでも審査に通る」と謳っている携帯会社
携帯ブラックリストに登録されている場合は、不払い者情報を共有していない携帯会社に申し込むと審査に通る可能性があります。TELESAやTCAの参加企業リストは以下で確認できるため、リストに名前がない携帯会社をチェックしてみましょう。
具体的なサービスについては、以下の記事で詳しく解説しています。ほぼ審査なしの格安SIMに申し込みたい場合は、ぜひチェックしてみてください。
レンタルスマホサービスを利用する


ブラックリストに登録されていても、審査なしのレンタル携帯サービスなら携帯を契約可能です。後述するプリペイド携帯と比較すると料金も安く、長期利用にも適しています。一括購入するよりも初期費用を抑えられるサービスもあるので要チェックです。
スマホレンタルサービスについては以下の記事で詳しく解説しています。レンタルを検討する際は、ぜひ参考にしてみてください。
プリペイドスマホを利用する


料金先払い制のプリペイド携帯も、ブラックな人が携帯を持つ方法のひとつです。格安SIMよりも審査に通りやすいため、急いで携帯を契約したい人に適しています。料金が割高なので長期利用には向きませんが、一時的な応急策としてはおすすめです。
プリペイド携帯やプリペイドSIMについては、以下の記事で詳しく解説しています。一時的な対処としてプリペイドSIMなどを検討する場合は、参考にしてみてください。
携帯電話の分割審査に関するよくある質問
携帯電話の分割審査に関するよくある質問とその回答を紹介します。
スマホの分割審査では年収も確認される?


スマホの分割審査では、支払能力を確認するために年収がチェックされるケースがあります。支払能力が足りないと判断されると、分割審査を通過できない可能性があるため要注意です。
各携帯会社に問い合わせて分割審査に通るか確認できる?


原則、携帯会社に問い合わせて審査に通るかどうかを事前に確認することはできません。審査に通るかどうかは、実際に審査を受けて確認する必要があります。3大キャリアそれぞれの分割審査に落ちる理由・対策については、以下の記事もチェックしてみてください。
SIMカードのみ契約する場合は分割審査はない?


SIMカードのみ契約する場合、分割審査はありません。そのため、契約時の審査で信用情報が参照されるケースはほぼないといえるでしょう。SIMカードのみであれば、ローンやクレカの滞納、債務整理の履歴といった信用情報の傷があっても契約できる可能性があります。
SIMカードのみ契約できる格安SIMには、ほぼ審査がないところもあります。詳しくは以下の記事を参考にしてみてください。
携帯代の滞納中はスマホを契約できない?


携帯代を滞納していても、スマホを契約できるサービスはあります。具体的なサービスについては以下の記事で紹介しているので、スマホを持てずに困っている場合はチェックしてみてください。
分割審査に落ちる原因となるブラックリストはいつ消える?


分割審査に落ちる原因となるブラックリストは、それぞれ消えるまでに何年かかるかが異なります。ブラックリストがあと何年で消えるのか調べる方法や、消し方については、以下の記事をチェックしてみましょう。
携帯電話の分割審査に通らない人にはサンシスコンがおすすめ


スマホの分割審査に落ちてしまう人には、レンタル携帯MVNOサンシスコンがおすすめです。
レンタル携帯MVNOサンシスコンは、ブラックでも審査なしで契約できる格安SIMサービスです。契約時はレンタルスマホですが、契約6か月目で個人名義に切り替わります。他社の審査に落ちてしまった人や信用情報に問題がある人でも、審査なしで自分名義のスマホを持つことが可能です。
サンシスコンのレンタルスマホの特長
- レンタルなのでスマホを購入する必要がない(契約6か月目でスマホプレゼント)
- 審査や与信がない(金融系、携帯未払い系ブラックでも審査通過)
- クレジットカードはもちろんのこと、銀行口座も不要(銀行振込)
- 通話し放題、通信(パケット)し放題(安心の大手キャリア回線)
- 初期費用のみでスマホを利用でき、月額料金はあと払い
分割審査を通過できず困っている場合は、ぜひ以下よりサンシスコンの詳細な情報をチェックしてみてください。